2022年10月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月20日 wpmaster 2022年11月号 まわりが全員敵に見えたあの日 189への電話が孤独から救ってくれた 「もうちょっと優しくしたら?」 両親のもとへ子どもを迎えに行った時だった。「帰りたくない」と駄々をこねる子どもに、つい言葉を荒げると、両親からこう諭された。気軽に預かってくれて助かっていたけど、帰ろうとするたびにひと […]
2022年8月16日 / 最終更新日時 : 2022年8月16日 wpmaster 2022年9月号 安心して過ごせる「普通の家庭」 ほしいのは、ただそれだけだった どんな行動が、父の怒りに火をつけるかわからない。家族で過ごす時間は、いつも爆弾を抱えているようだった。 父から母へのDVは、物心ついたときから日常だった。怒鳴る、物に当たる、無視をする。父が怒るきっかけは、嫌いなおか […]
2022年7月15日 / 最終更新日時 : 2022年7月15日 wpmaster 2022年8月号 里親の務めは終わったけれど 子を想う気持ちに終わりはない 里親になった私たちのもとに来たのは、ひとり親家庭の女の子。経済的に苦しい生活の中、状況をうまく受け止めきれず、お母さんとケンカばかりで、精神的に不安定になっていました。 高校へ遅刻しそうな日は駅まで送迎。毎日夕飯を囲 […]
2022年6月21日 / 最終更新日時 : 2022年6月21日 wpmaster 2022年7月号 助けたいのは「いま」だけじゃない この行動が未来に繋がると信じて 「お父さんとお母さんに会いたい」「娘を返して」。互いを思う親子を前に、誰のための一時保護なのか、何がお子さんの最善の利益なのか。子ども相談センターとしても検討を重ねたうえでの対応でした。 お父さんからの性的虐待が疑わ […]
2022年5月13日 / 最終更新日時 : 2022年5月13日 wpmaster 2022年6月号 これもひとつの家族のカタチ 子どもたちの幸せのための選択 酒好きの夫は酔うと性格が変わり、言動も暴力的になる。夫婦喧嘩は絶えず、怯えた子どもたちが110番通報したこともあった。 その日、娘が勉強しなかったことを叱ったときも、夫は酔っていた。「そんなんやったら出て行け」。夫の […]
2022年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年4月14日 wpmaster 2022年5月号 「この子にとって大切なことは?」 決心を後押しした我が子への愛情 いつ学校から連絡があるかと思うと、気が気じゃなかった。娘は授業中じっとできず、ほかの子にちょっかいを出して迷惑をかけてしまうことも。病院にかかった方がいいのはわかっていた。それでも、自分たちがちゃんと躾ければ、何とかで […]
2022年3月17日 / 最終更新日時 : 2022年3月17日 wpmaster 2022年4月号 ご飯を食べる。友だちと遊ぶ。 そんな当たり前の生活を守るために 私たち子ども相談センターが関わった母子家庭の話です。コロナ禍、お母さんは仕事が見つからず、食事もままならないほど生活は困窮を極めていました。市町村などが協力して生活支援の提案をするも、受け入れてもらえません。 私たち […]
2022年2月22日 / 最終更新日時 : 2022年2月22日 wpmaster 2022年3月号 子どもたちの力になりたい だから私は里親になった 息子が成人して、気持ちに少し余裕ができたころだった。テレビで見た里親家庭のドキュメンタリー。何か社会貢献がしたいと考えていた私にとって、子育ての経験が生かせる里親は向いているかもしれないと思った。 調べてみると、窓口 […]
2022年1月14日 / 最終更新日時 : 2022年1月14日 wpmaster 2022年2月号 互いの認識のズレがいつの間にか 家族の中に溝を生んでいた スマホの使い過ぎを叱った私が気に食わなかったのか、ものを投げてきた娘を思わず叩いた。「189番へ連絡する!」。そう怒る娘に、私は「勝手にすればいい」と突き放した。もちろんすぐに我に返って、叩いたことを謝り仲直りをしてい […]
2021年12月17日 / 最終更新日時 : 2021年12月17日 wpmaster 2022年1月号 愛情を感じられないからこその辛さ 支援の手を借りて子どもと向き合う 何をやってもぐずる息子の泣き声を聞くと、「お前のあやし方が悪い」と責められている気がした。なぜ我が子を可愛いと思えないのか。わがままが許されなかった子どもの頃の感情が蘇ってきた。私自身、親に甘えた経験なんてないのに、ど […]